2026-05-27
Microgreens
マイクログリーン100選 ルッコラマイクログリーン-ゴマのような香りとほどよい辛味
ルッコラマイクログリーンとは?
ゴマのような香りとほどよい辛味で料理を引き締める、サラダ系の定番品種
ルッコラマイクログリーンは、英語では Arugula、または Rocket と呼ばれる、香味野菜系のマイクログリーンです。日本では「ルッコラ(ロケット)スプラウト」または「ロケット/ルッコラスプラウト」として扱われることもあり、ゴマに似た香りとほどよい辛味が特徴の品種として紹介されています。
第1弾のブロッコリーが「やさしく使いやすい定番」、第2弾のラディッシュが「辛味と彩りの定番」、第3弾のピーシュートが「甘みとボリュームの定番」、第4弾のグリーンバジルが「香りの定番」だとすれば、ルッコラはゴマのような香り、ペッパー感、ナッツ感で料理を引き締める定番品種といえます。

味は、ルッコラらしいピリッとした辛味と、ほんのりゴマを思わせる香ばしい風味があります。ラディッシュほど強い辛味ではなく、バジルほど香りに寄りすぎないため、サラダや洋食の中で使いやすい品種です。種苗会社の説明では、ルッコラ(ロケット)スプラウトは「ゴマに似た香り」があり、肉料理や魚介料理にも合わせやすい品種として紹介されています。
見た目は、やわらかい緑色の小さな葉と、細く伸びる茎が特徴です。料理にのせた時に重たく見えず、サラダ、サンドイッチ、肉料理、魚料理、ピザ、パスタなどに自然になじみます。主役を隠すのではなく、仕上げに軽やかな緑と香味を添えるタイプのマイクログリーンです。

料理用途は、サラダ、サンドイッチ、ピザ、パスタ、卵料理、スープ、肉料理・魚料理の付け合わせなどに向いています。種苗会社の説明では、料理の付け合わせやサラダに適したスプラウトとして紹介されており、家庭用だけでなく、飲食店向けの提案にも使いやすい品種です。
商業栽培では、土耕ではなく、パルプ培地やウレタン培地を使った水耕栽培方式を基本的にお薦めします。ルッコラは種子が細かく、播種ムラが出ると密度差や草丈差につながりやすい品種です。種苗会社の説明では、タネが細かいため、水を入れた後でタネをまくことが推奨されています。
この考え方は、パルプ培地・ウレタン培地での商業栽培にも応用できます。つまり、乾いた培地に種をまくのではなく、先に培地へ均一に吸水させ、その上に種子をできるだけ均一に播種することが重要です。種子が細かいため、播種量・播種密度・培地表面の水分状態を整えることで、発芽のそろい、草丈の均一性、パック詰め時の見た目が安定しやすくなります。
また、種苗会社の説明では、ルッコラ(ロケット)スプラウトは約1週間で収穫可能な品種として紹介されています。 一方、商業栽培では、栽培環境、温度、光量、播種密度、出荷規格によって日数が前後するため、播種から7〜10日程度を目安に、葉の開き、草丈、茎の張り、香り、見た目のそろいを確認して収穫します。

栽培工程は、まずパルプまたはウレタン培地に均一に吸水させます。次に、ルッコラ種子を浸漬せず、吸水させた培地の上へ均一に播種します。その後、発芽、遮光、緑化を経て、出荷規格に合わせて収穫します。ルッコラは比較的短期間で収穫しやすい品種ですが、日数だけでなく、料理用途に合う草丈と香味のバランスを見ることが大切です。
栽培上の注意点は、第一に播種ムラを防ぐことです。種子が細かいため、偏って播くと密植部分と薄い部分が生まれ、発芽や草丈に差が出ます。第二に水のやり過ぎを避けることです。種苗会社の説明でも、暑い時期は雑菌が繁殖しやすく、水のやり過ぎに注意し、衛生状態に気を付けて栽培することが大切だとされています。
第三に栽培容器・方式の選定です。種苗会社の説明では、ルッコラ(ロケット)スプラウトは栽培ジャーでの栽培に向かない品種として注意書きされている場合があります。 これは商業栽培でも重要な示唆です。ルッコラは、ジャーで水に浸して振るような栽培よりも、パルプ培地やウレタン培地の上で面状にそろえて育てる方式の方が、見た目・収穫作業・商品化の面で管理しやすい品種といえます。

栄養面では、ルッコラはビタミンやミネラルを含む緑黄色野菜として紹介されることがあります。種苗会社の説明でも、ルッコラはごま風味と適度な辛味があり、ビタミン・ミネラルを含む緑黄色野菜として紹介されています。
ただし販売時には、病気予防や改善を強調するのではなく、ゴマのような香り、ほどよい辛味、軽やかな彩り、若い緑の栄養感を料理に加える素材として表現する方が安全で実務的です。栄養成分は、品種、栽培条件、収穫時期によって変動します。

ルッコラマイクログリーンは、料理の味を引き締め、サラダや洋食に使いやすく、飲食店向けにも提案しやすい品種です。ブロッコリー、ラディッシュ、ピーシュート、グリーンバジルに続く第5弾として、ルッコラはゴマのような香りとほどよい辛味で、料理に奥行きを加えるマイクログリーンとして紹介しやすい定番品種といえるでしょう。
